飛沫感染防止・インバウンド対応の飲食店向けQRオーダーアプリを作ってみた

飛沫感染防止・インバウンド対応の飲食店向けQRオーダーアプリを作ってみた

年初に、1か月1ソフト作ると言いながら、2か月もかかってしまいました(巻き返す予定です!KPIは死守)。

今回は、自分の勉強とコンテストの応募がてら、飛沫感染防止・インバウンド対応の飲食店向けQRオーダーアプリを作ってみました。

その名も「ワールドQRオーダー」です(笑)

概要

メニューの表示と注文をウェブサイトからできるアプリです。

なお、注文はQRコードを店員さんが読み取ることで行います。

多言語にも対応しており、お客様は外国語のメニュー表示でも、店員さんがQRコードを読み取ると、店員さん側は日本語で確認ができます。

確実に素早く、会話をせずにオーダー業務ができます。

こちらが実物PoCです(誰かが大量リクエストしない限り有効にしておきます)

詳細

お客さん側

スマホのUIで説明します。破線が各画面となっています。

①言語はここで切り替えること(日英中)ができます(DynamoDBから読み込みなおす)

②メニューのジャンルはこのタブから選ぶことができます。

③プルダウンメニューから数値を選ぶと④のように、カートに入ります。

④カートに入った商品は、「+」ボタン、「ー」ボタンから変更することができます。

⑤「注文する」ボタンを押すと⑥のように注文画面へ遷移します。

⑥このQRコードを店員さんに読み取ってもらいます。なお、「+」ボタン、「ー」ボタンから注文数を変更することができます。

 

店舗側

スタッフは、お客様が掲示する上記⑥のQRコードをQR読み取りソフトで読み取ります(何のアプリでも可)

読み取ると、下記の画面のように、注文が表示されます。

お客様が外国語のメニューから注文していても、日本語で表示されます。

①注文は「+」ボタン、「ー」ボタンから変更できます。

②例えば、スマレジのようなPOSサービスと連携して、注文を飛ばすことができます。

 

使用技術

 


簡潔に、素早く、コストを抑えて実現するためにサーバーレスの構成としました。

基本的には、JavaScriptでAPIを呼んでDynamoDBのデータをReadするという形式にしました。

メニュータブを切り替わるたびに画面の更新は不要と考え、Ajaxで非同期通信をしています。

フレームワークの恩恵を知りたいなと思い、あえてフレームワークは使用せず、スクラッチで作成しました。

結果として500行くらい書いてしまいました(笑)

なお、QRコードでは、メニューの情報をURLクエリパラメータの形で渡すようにしています。

(例:https://test.com/order.html?id=0123&0182)

これを、JavaScriptで解読して、何のメニューを表しているかを表示します(10^3通りのメニュー数に対応しています。)

最初の3桁がメニューで、その後の数字が注文個数、&で区切る、というだけですが。

使用技術名

HTML, CSS, Bootstrap, JavaScript

AWS CloudFront, Route53, S3, DynamoDB, Lambda, APIgateway

理想形

スマレジと連携して下記の動画のようなアプリとしようと思っていました。

スプレッドシートで編集できるので、簡単にメニューサイトを構築できることを目指していました。

  • お客様向けのメニューのページは、言語選択セレクターを変えると、他の言語に切り替わります。
  • QRコードを介して注文ができます。
  • QRコードをスタッフが読み取ることで、スマレジに注文が送信されます。
  • お客様が注文する訳ではないので、いたずらを防止できます
  • メニューはスプレッドシートで編集できます。
  • スプレッドシートの反映ボタンを押すとAPIを介して、お客様が見るメニューサイトが更新されます。
  • 多言語のメニューの作成も翻訳APIを介して、日本語で記述されたメニューが、スプレッドシート上で翻訳されます。
  • 明らかに間違えた翻訳がある場合は、スプレッドシートで編集ができます。

需要あれば、作りこんでいこうと思います。

 

学んだこと

  • DynamoDBを使ったNoSQLは簡単だが、設計をミスると修正が大変である
  • QRコードのライブラリは、モノによって入る情報量と生成されるQRコードの目の細かさが違う
  • テスト項目をちゃんと用意すること(テスト駆動開発が理想)
  • 既存の他のサービスのUIから学ぶことは非常に多いということ(機能の不足に気づける)
  • 実際のプロダクションレベルにするためには、セキュリティ面でまだまだ、まだまだ課題があること
  • 課金して使えるサービスのつくり方も学ぶ必要がある
  • 学習しながら開発しているので、仕様の変更がよくあって大変w
  • アイデアを形にしていくことは、やっぱり面白い!!